クロールの手回しはできるのに、息継ぎが入った途端に体が沈んでしまう…
進級テストで息継ぎの級からずっと進まなくて、子どもが嫌がり始めている…
スイミングスクールで最も多くの子どもがぶつかる壁、それがクロールの息継ぎです。
実は、息継ぎでつまずく原因は根性不足や練習量不足ではなく、間違った体の使い方にあります。
この記事では、元スイマー&元スイミングコーチの筆者が、息継ぎで沈む根本原因と、お風呂やリビングで今すぐできる克服アプローチを徹底解説します!


なぜ沈む?クロールの息継ぎでつまずく3つの原因
元コーチとして多くの子どもたちを指導してきましたが、息継ぎで苦戦する原因の9割は次の3つに集約されます。
1.頭(顔)を上げすぎている
息を吸おうとする焦りから、顔を上に持ち上げてしまうパターンです。人の体は頭が上がるとお尻と脚が下がるという構造になっています。顔を持ち上げるほど下半身が沈み、進まなくなってしまいます。
2.水の中で息を吐き切れていない
陸上と同じ感覚で水の上で息を吐いてから吸おうとしていませんか? 水上に顔を出している一瞬で吐いて吸うの両方はできません。顔が出た瞬間にパッと息を吸うためには、水中でしっかり息を吐き切っておくことが必須です。
3.耳が腕から離れてしまっている
息継ぎは横を向くのが基本ですが、顔全体を水から出そうとして体が大きく傾いてしまう子がたくさんいます。頭の位置がブレるとストリームライン(真っ直ぐな姿勢)が崩れ、推進力が奪われてしまいます。
【元コーチ直伝】おうちでできる!息継ぎ克服の3ステップ練習
プールの中だけで練習しようとすると、焦って同じ失敗を繰り返してしまいがちです。まずはお風呂やリビングでの陸トレで正しい感覚を脳と体に覚えさせましょう!
ステップ1:お風呂でブクブク・パッの呼吸トレーニング
- やり方:
- お風呂に顔をつけ、鼻から「ブクブクブク…」としっかり息を吐き出します。
- 顔を横に向けて水から出した瞬間に「パッ!」と口で息を吸います。
- ポイント:水中で吐き切るからこそ、口を開けただけで自然に空気が入ってくる感覚を掴ませてあげましょう。
ステップ2:鏡の前で耳ピタフォーム確認
- やり方:
- 柱や壁に片手を突き、クロールのポーズをとります。
- 伸ばした腕(二の腕)に耳をピタッとつけたまま、横の壁を見るように顔だけを真横に向けます。
- ポイント:上を見上げるのではなく後ろの壁や横の天井の角を見るイメージで横を向くのがコツです。
ステップ3:ビート板を使った片手スイム
- やり方:ビート板を両手で持ち、片手だけでクロールをしながら息継ぎの練習をします。
- ポイント:常に片手がビート板の上にあるため体が安定し、横を向いて吸う動作だけに集中できます。
【進級スピードUP】息継ぎの壁を破る!元コーチおすすめアイテム
息継ぎの練習中は、水が鼻や目に入りやすく集中力が切れがちです。道具を少し見直すだけで、苦手意識が一気に吹き飛ぶことがあります!
①水が入らない・視界クリアなキッズ用フィットゴーグル
息継ぎの練習中は顔の角度が大きく変わるため、サイズが合っていないゴーグルだと水が入りやすくなります。顔にピタッとフィットし、横が見やすい広視野タイプのゴーグルを用意してあげましょう。
②お風呂で楽しく呼吸練習ができる潜り・水遊びおもちゃ
ブクブク・パッの練習を嫌がる子には、お風呂の底に沈むおもちゃを拾う遊びが効果的です。自然と水中で息を吐き、浮上して呼吸するサイクルが身につきます。
テストに落ちた時の親のNG対応と効果的な声かけ
息継ぎの級は、スクールの中でも一番滞在期間が長くなりやすい(何度も落ちやすい)難所です。
絶対にやってはいけないNG対応
- なんで横を向かないの!と技術的なダメ出しをする
- 〇〇ちゃんはもう合格したのに…と周りと比べる
コーチ以外の指導が入ると子どもは混乱してしまいます。
子どものやる気を引き出す声かけ
- 今日は水の中でしっかりブクブク吐けていてかっこよかったよ!
- 息継ぎの級は一番難しいから、ここでじっくり練習できたらあとは一気に速くなるよ!
合格・不合格という結果ではなく、挑戦したこと、できた部分を具体的に褒めてあげるのが、一番の近道です。
▼子供との向き合い方についてはこちらで解説しています!!

まとめ:息継ぎの壁を越えれば、水泳はもっと楽しくなる!
クロールの息継ぎは、誰しもが一度はつまずく最大の試練です。
ですが、ここさえクリアしてしまえば、背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライといった他の泳法もスムーズに習得できるようになります!
あせらず焦らさず、お風呂でのプチ練習とお気に入りの道具で、お子さんの挑戦を優しくサポートしてあげてくださいね!



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